メンタル疾患にはいろいろな種類が存在しますが、その中でも認知されるようになったのが依存症です。
依存症というのは、脳の抑制をつかさどる神経物質がストレスによって異常をきたすことで物事に関しての執着心が過剰に働くことです。
その依存症の代表例として社会問題になっているのが、日本のギャンブルとして定着しているパチンコに関する依存になります。

パチンコを含めた依存症の問題

パチンコ依存症というのは、朝の開店時間から夜の閉店時間まで1日中やりつづけることです。
このパチンコを含めた依存症の問題は、簡単に言えば生活が破綻してしまう点になります。
依存症になるまでの過程としては、家庭や仕事そして人間関係などの過度なストレスを感じると、脳はバランスを取ろうとストレスの苦痛から逃げようとする心理が働くのです。
その苦痛から逃げるために選んだのがパチンコだった場合において、色鮮やかできれいな映像が流れるパチンコは楽しいものと脳が認知します。
楽しいと思った脳は時間を忘れて没頭するので、ストレスとなっていた記憶から離れられる事により解消できるのです。
実はこの段階であればまだ依存となるわけではなく、本当に注意しなければならないのがご褒美による快楽を覚えてしまうことになります。
パチンコにおけるご褒美というのは、ルーレットが開始され絵柄や数字が合うと的中となり球が大量に追加されます。
その的中したことで得られた球は継続プレイができるだけでなく、一定量に達していれば商品還元だけでなく現金にも還元することができるのです。
現金の還元量は1000円から始めた場合において、うまくいけば最高で10倍の1万円以上にもすることができます。
一度でも還元に成功してしまうと、脳はご褒美を与えられたと考えてしまい快楽を覚えてしまうのです。
一度でも快楽を覚えてしまった脳は、少しでもストレスを感じてしまうと解消をするために快楽を覚えた先に行くように指令を出し続けます。
この状態になると、日常生活でやりたいという衝動を抑えられずに大量の発汗や息苦しさそして手の震えなどが起き始めるのです。

脳は抑制をするスイッチが完全に狂いが生じてしまう

この状態はとても不快なので、不快を抑えるために始めると止まるので脳はさらに快楽を覚えてしまいます。
これが何度も続くと、脳は抑制をするスイッチが完全に狂いが生じてしまい行動意欲を抑えられなくなるのです。
行動意欲を抑えられないので、自分の所持金が空になったら続けられない恐怖心から銀行預金を下ろしても続けます。
そして銀行預金が切れると、今度は信用金庫からお金を借りることで借金漬けになってしまうのです。
その間に仕事を含めた私生活が破綻をしているので、最悪の場合社会復帰ができない状態に陥ってしまいます。
現代社会は別名ストレス社会といわれ、仕事の多忙だけでなく家庭や人間関係など様々なストレスを感じるようになってしまっているのです。
そのためストレスが大きい社会になったことで、残念ながら発症数は増加傾向になっているのです。
もし自身もしくは親族が陥ってしまった場合には、完全に脳が異常をきたしているので自然治癒で治すことはほぼできないと考えたほうが良いです。
そこで発症してしまった場合には、いくつかのプロセスを経て快復を目指します。
まず発症してしまった人間に対して、症状を起こしていることを伝えるのです。
もちろん伝えたところで快復をするわけではなく、これはあくまで相手に少しでも症状が起きているのではないかという疑念を抱かせることが目的になります。
疑念さえ抱かせてしまえば、自分がいけない状況になっていることを脳の一部に記憶されるので治したいという思いが出ます。

メンタル疾患を専門にしている病棟に行く

自身が発症して進言してくれる人がいない場合には、その場合には社会の仕組みで伝える努力をすることになります。
例えばお店側が率先して周りを見渡して、朝から晩までいるだけでなく翌日にも見かけた場合には声をかけて事務所に連れていき話をして自覚させるのです。
症状が起きていることを自覚をし治したいと思ったら、今度はメンタル疾患を専門にしている病棟にいきます。
そこでチェック項目に記載をして該当数に達していたら、発症していることがわかるので治療に入るのです。
治療の内容としてはカウンセリングを行い、発症する原因となったストレスを特定します。
ストレスを特定したら、相談だけでなく催眠や投薬療法を行い脳への負担に対して快復を目指すのです。
メンタル専門病棟に通いつつ、生活リズムを元に戻すために計画書を作り仕事を含めたメリハリのある計画を立てて生活をします。
そのうえで別のストレス解消法として、料理などの趣味を始めることで楽しさを脳に教え込むのです。
これを最低でも1年間は続けて、完全にプレイをしなくても不快な感情がわかなければ治療は完了という形になります。
これからIRという形で、大規模のギャンブルのカジノが日本で解禁される流れになっているのです。
カジノが合法化されれば、社会でも問題視をしているようにのめり込んでしまう患者が増えると予想されます。
そのため国や自治体は、率先して生活破綻者を生まない仕組みを作る必要があるのです。